インドにおけるAppleのiPhoneサプライヤーは、テクノロジーハブであるバンガロール近郊に1億500万ドル規模の新組立工場を建設する承認を得た。この新工場により、インド国内でのiPhone生産拡大が可能となる。

Wistronは現在iPhone SEモデルのみを現地生産しているが、最近の報道によると、AppleはiPhone 6sモデルの現地生産も開始する予定だという。

ウィストロンは昨年、インドでの収益が前年比で倍増したとアップルが報告したことを受けて、新工場の立地を探し始めた。

インド政府は、iPhoneの現地生産に対し、アメとムチという二刀流のアプローチをとってきた。アメは生産拡大で生じる可能性のあるあらゆる困難を解決するという約束であり、ムチは数ヶ月にわたる2度の輸入税引き上げである。そのため、Appleは旧型で安価なiPhoneの販売促進によって購入価格を可能な限り低く抑えようとしていたにもかかわらず、値上げを余儀なくされた。

ロイター通信は、政府が43エーカーの土地を占有する工場の申請を承認し、ウィストロンのさらなる土地に対する要望を支持していると報じている。

「協議が始まったとき、ウィストロンの要求は50～100エーカーだった」と政府高官はロイター通信に語った。「だが、すぐに全ての土地を提供することはできなかった」

協議内容が非公開であるとして名前を明かすことを拒んだ当局者は、州政府がウィストロン社に対し、同社の土地要件を満たすことを保証したと付け加えた。

Appleは現在インドで約3%の市場シェアしか持っていないが、アナリストは同社に大きな潜在能力があると見ている。

アナリストらは、スマートフォンの売上が成熟市場で鈍化する中、世界で最も急成長しているスマートフォン市場の一つであるインドが、世界市場シェア拡大を目指すアップルの野望にとって鍵となると見ている。

アップルは最近、成長の鈍化を受けてインド事業の責任者を交代させた。

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